重点募集中の職種:極端気象未来予測技術に関する研究開発

  • 極端気象を高精度に予測し、地球環境の変化に対応できる社会を実現

    地球環境の変化に対応するため、海域での観測データをリアルタイムに活用した、台風・線状降水帯などの高精度な極端気象予測の研究開発を推進しています。

極端気象未来予測技術のポイントは?

海域を中心とした地球規模での観測技術と、台風・線状降水帯の予測技術の研究開発に取り組んでいます

■台風などの極端気象を高精度に予測し、事前に適切な対応をすることで、自然災害が社会に与える影響を最小限に抑え、さらにプロアクティブな行動による新たな経済効果を生み出すことを目標に研究を行っています。具体的には、海域における大気中の水蒸気量や海水温などを地球規模で観測する「超広域大気海洋観測技術」と、収集した観測データを用いて極端気象を高精度に予測する「極端気象予測技術」の研究に取り組んでいます。

■超広域大気海洋観測技術では、常時・リアルタイムに直接観測が困難であった地球のあらゆる場所に、IoTセンサを配置し、省電力かつ低コストで大気や海洋を直接観測する研究開発を行います。観測に向けたセンサの選定、海上・海中など設置場所による環境条件、衛星との通信速度、頻度による通信方式、アンテナ設計、消費電力等、衛星IoTセンサの要件検討などの研究に取り組んでいます。

■極端気象予測技術では、地球規模の観測データとシミュレーションを活用し、極端気象を高精度、かつ、リアルタイムに予測する手法や、そのための観測要件の導出手法の研究開発を行います。気象や海洋の数値予報モデルを用いたデータ同化・予測手法、シミュレーションを活用した観測要件の最適化手法、機械学習を活用したリアルタイム予測手法などの研究に取り組んでいます。

■NTTグループ内の事業会社と共に世界中のパートナーと連携し、台風、線状降水帯などの極端気象の解明による大規模災害に対するプロアクティブな対応やプランクトンの発生メカニズムの解明による海上養殖、実証実験に取り組み、社会実装も進めていきます。

募集要項

1超広域大気海洋観測技術に関する研究開発

Mission

業務内容

候補者のキャリア・専門性に応じて、次のいずれか(場合によっては複数)を担当していただきます。

海域における大気中の水蒸気量や海水温などを地球規模で観測する「超広域大気海洋観測技術」の研究開発

Ability Knowledge

必要とする知識・スキル・能力・経験

【必須スキル】以下のいずれかのスキル・経験を有する方

  • 観測機器(AOV、ブイ、ドローン等)に関する基礎知識・実務経験
  • センシング技術(センサ、IoT、リモートセンシング)に関する基礎知識
  • 情報科学に関する基礎知識
  • 気象・海象に関する理学・工学の基礎知識
  • 通信・電波伝搬に関する基礎知識
  • ロジカルシンキング、テクニカルライティングに関する基礎知識

〈あると望ましい知識・スキル・能力・経験〉

  • センシングデータ分析に関するスキル
    • 多様な環境に対応したセンサデータの収集に関する経験
    • 現場観測の条件に基づくセンサ設置要件、耐候性の考慮を含めた設計スキル
    • 地球科学的な観測データを用いた解析の経験
  • IoTセンサ開発および無線通信に関する専門知識
    • 低消費電力・低コストを考慮したIoTセンサの設計・組込開発スキル
    • 電波伝搬解析やアンテナ設計、通信プロトコル選定・最適化など、通信インフラとの統合設計スキル

上記以外でも、当職務に活用できる研究経験がある方、開発経験がある方、意欲のある方

Person

求める人材像

  • 知的好奇心が旺盛で、最新の技術を自ら積極的に調査・活用しながら技術課題の解決にアイデアを生み出せる意欲のある方
  • 異なる専門分野のメンバーと協調しながら複雑な課題解決に積極的に取り組める方
  • 柔軟性・協調性を持ち、社内外を問わず円滑なコミュニケーションが図れる方

2極端気象予測技術に関する研究開発

Mission

業務内容

収集した観測データを用いて極端気象を高精度に予測する「極端気象予測技術」の研究開発

Ability Knowledge

必要とする知識・スキル・能力・経験

【必須スキル】以下のいずれかのスキル・経験を有する方

  • Python, Matlabなどのいずれかのプログラミング言語に関する基礎知識・実装・データ解析経験
  • ロジカルシンキング、テクニカルライティングに関する基礎知識
  • 情報科学に関する基礎知識
  • 気象・海象に関する理学・工学に関する基礎知識
  • センシングデータ分析に関する基礎知識
  • 機械学習・AI技術を活用したデータ分析に関する基礎経験

〈あると望ましい知識・スキル・能力・経験〉

  • ビッグデータ分析(IoTセンサ情報、海洋観測データ、気象・波浪データ等)に関する実務経験
  • 機械学習・AI技術を活用したデータ分析に関する実務経験
  • 大気海洋センシングに関する実務経験
  • 通信・電波伝搬に関する基礎知識
  • ロボット観測技術(AOV、ブイ、ドローン制御等)に関する基礎知識・実務経験
  • センシング技術(センサ、IoT、リモートセンシング、ネットワーク)に関する基礎知識
  • ロジカルシンキング、テクニカルライティングに関する実務経験
  • 大規模位置情報データ分析(衛星観測情報、地理情報、IoTセンサ情報、海洋科学等)
  • データ同化・観測システムシミュレーション実験(OSSE)の経験

上記以外でも、当職務に活用できる研究経験がある方、開発経験がある方、意欲のある方

Person

求める人材像

  • 知的好奇心が旺盛で、最新の技術を自ら積極的に調査・活用しながら技術課題の解決にアイデアを生み出せる意欲のある方
  • 異なる専門分野のメンバーと協調しながら複雑な課題解決に積極的に取り組める方
  • 柔軟性・協調性を持ち、社内外を問わず円滑なコミュニケーションが図れる方

勤務地

武蔵野研究開発センタ(東京都武蔵野市緑町3-9-11)

メッセージ

NTT宇宙環境エネルギー研究所の魅力の一つは、企業の研究機関として、自らの研究活動を通じて、事業や社会に貢献できることだと思います。また、共通のビジョンや目標に向かい、様々な大学、研究機関と連携し、技術開発を加速させることができる研究所だと考えております。
極端化する気象現象への対応は、地球規模での課題となっております。個人のチカラを最大化しつつ、多くの方々のチカラを結集することで、新たな価値を創造し、様々な社会課題を解決していきましょう。

松原 浩史 グループリーダ

極端気象未来予測技術の研究開発

NTT宇宙環境エネルギー研究所では、「地球の未来、宇宙から。」を基本コンセプトに、地球環境の再生と包摂的かつサステナブルな社会の実現に向けて、「革新的な次世代エネルギー技術」と「しなやかな環境適応技術」の創出、環境負荷ゼロへの貢献に取り組んでおります。
私たちの「極端気象未来予測技術グループ」は、気象衛星からのリモートセンシングに頼った気象予測精度向上の限界を打破するため、衛星・HAPS通信を活用した超広域なIoTセンシングにより、観測が困難であった海域での現場観測データを収集し、リアルタイムに台風・線状降水帯予測に活用することで、高精度な極端気象予測を実現に向けた研究開発を進めております。
NTT宇宙環境エネルギー研究所は2020年7月に発足した研究所ですが、明確なビジョンとチャレンジングな研究テーマへの取り組みを進めてきました。私たちの技術グループも、新たな研究分野での実績を積み上げ、2025年度からは、産学官連携による共同研究を通じて、「台風・線状降水帯予測精度向上に向けた技術開発・研究」に貢献しています。

関連する記事

NTT研究所(R&D)採用情報

その他の募集要項やご不明点がありましたら採用ページをご覧ください。