重点募集中の職種:藻類や植物を活用した環境負荷低減技術の研究開発

  • 光合成生物の二酸化炭素吸収を促進する技術を実現

    海洋と陸域の二酸化炭素吸収量を増加させることによって、大気中の二酸化炭素濃度を減らすアプローチを試みています。海洋では光合成能力が高く増殖が速い微細藻類を中心に、陸域では私たちの生活にも直結する農作物を中心に育種技術の研究開発を推進しています。

技術のポイントは?

  

生物が生成する物質は、バイオマス(生物由来の有機性資源)として新たなエネルギー源となるほか、健康食品などの素材としても活用されるなど、非常に多岐にわたって産業利用が可能です。それら生物が本来持っている能力を向上させて、産業利用における価値を高めていくことができます。例えば、気候変動下で環境が変化しても高い耐性を示すようにしたり、有用な素材の生成量を育種技術によって向上させたりすることができます。こうした取り組みにより、気候変動問題の解決に貢献するだけでなく、エネルギー・健康・資源循環など、広範な社会課題の解決にも寄与することが期待されます。

■藻類の遺伝子機能を改変することで、藻類の光合成能力や有用物質の生産性を高め、魚介類の餌としての利用価値を向上させる研究開発。また、それを通じて、海洋中のCO2の利用と削減に関する技術の研究開発。

■農作物をゲノム編集や異種交雑により改変することで、光合成能力を高め、食料増産と環境負荷低減を実現する研究開発。また、それを通じて、大気中のCO₂の利用と削減に関する技術の研究開発

募集要項

Mission

業務内容

候補者のキャリア・専門性に応じて、次のいずれか(場合によっては複数)を担当していただきます。

  • 生物学実験やバイオインフォマティクスなどのスキルを活かし、育種技術を用いて植物・藻類のCO₂変換能力を最大化する基盤研究を担当(課題設定、手法提案、検証など、研究の実務者)
Ability Knowledge

必要とする知識・スキル・能力・経験

  • 藻類または植物に関する研究の知識と経験
  • 日本語および英語によるコミュニケーションおよび情報発信が可能であること

〈あると望ましい知識・スキル・能力・経験〉

  • 環境問題に関する基礎知識
  • 分子生物学、生化学、遺伝学、生態学に関する基礎知識
  • 生物系の基礎実験知識(遺伝子組換え、形質転換体、リアルタイムPCRなど)
  • 農業、水産業、畜産業のシステム化に関する知識と経験
  • 機械学習やコンピュータシミュレーションを活用して、課題の解決方法を解析的に探索できるスキル
Person

求める人材像

  • 環境分野に対する関心があり、環境課題の解決に意欲のある方
  • 幅広い分野のパートナーと協調しながら、既存技術の限界の打破をめざす意欲のある方
  • 社内外を問わず円滑なコミュニケーション、調整の図れる方
  • 慎重な姿勢を持ちつつ、問題の兆候を見逃さずに対応できる方

勤務地

武蔵野研究開発センタ(東京都武蔵野市緑町3-9-11)

メッセージ

私たちは、地球環境の再生と持続可能かつ包摂的な社会の実現に資する革新的技術の創出をめざし、生物が持つ光合成能力を飛躍的に高めてCO₂を吸収・固定する技術や、生物が環境に適応・応答する力を活用して、食物連鎖や循環型サプライチェーンの全体を通じて温室効果ガスの排出削減に寄与する技術などの研究開発に取り組んでいます。より良い未来を創造するための生物学的アプローチによる革新的技術の研究開発に、チャレンジしていただける方を広く募集しております。

グループリーダからのメッセージ

情報通信産業の発展と持続可能な社会への貢献の両立に向けて

地球環境問題は、人類の持続可能な未来に欠かせない国際社会共通の課題ですが、目標達成に向けての具体的なアクションは、各企業や私たち自身の活動に直結しています。そのため、当グループでは、情報通信産業の発展と持続可能な社会への貢献を両立する研究開発テーマに取り組んでいます。地球環境問題は、1つの技術や1つの取り組みで解決できる問題はなく、効果的な手法をいくつも組み合わせて解決していかなければならない複雑な問題と考えております。上記を両立できる技術を1つでも多く、実用化に導ければと思っております。ぜひ、一緒に頑張りましょう。

関連する記事

NTT研究所(R&D)採用情報

その他の募集要項やご不明点がありましたら採用ページをご覧ください。