
観測データとシミュレーションを組み合わせ、
ユースケースに応じた、高精度な極端気象予測を実現する技術
極端気象予測技術では、観測データとシミュレーションを活用し、極端気象を高精度かつリアルタイムに予測する手法や、そのための観測要件の導出手法の研究開発を行います。
地球温暖化の進行に伴い、極端気象による被害は今後さらに拡大する可能性が指摘されています。高精度な予測による適切な対策のため、特に海洋国家である日本では、現状では取得が不十分な海域の現場観測データを効率的かつ効果的に収集および活用できる技術が必要です。
私たちは、次の取り組みを通じてこれらの課題解決をめざします。まず、仮想環境上で観測機器の配置や移動を再現し、それら観測データの効果を試算することで、実際の機器運用を効率化します。次に、得られた観測データをシミュレーションに与え、予測精度を高めます。また、大気と海洋における相互作用のメカニズム解明に活用し、予測モデルを改善します。さらに、AIモデルに学習させることで、物理モデルによる膨大な計算を省いた高速かつ高精度な予測を行います。
将来的には、利用シーンごとに求められる予測要件を明確化し、ニーズに応じたきめ細やかな予測情報の提供をめざします。
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NTT宇宙環境エネルギー研究所では、社会課題の解決に向け、エネルギー、環境分野をはじめとして、情報科学、人文系、社会科学系を含め多様な人材を募集しています。