
現在、弊所での開発は終了しております
光と無線でIPサービスを迅速かつ経済的に提供!
ワイヤレスIPアクセスシステム(ステップ2経済化・機能高度化版)の開発について
光と無線を組合わせた26GHz帯ワイヤレスIPアクセスシステム(ステップ2 )を開発し、2003年7月より福島県原町市において市民アクセス網としてサービス開始され、11月よりBフレッツサービスの一つとしてNTT東日本、及び西日本よりサービス開始されました。さらにステップ2の加入者局装置を大幅に経済化し、適応変調などの機能追加を行ったステップ2経済化・機能高度化版を開発しました。ステップ2経済化・機能高度化版は2004年度より商用導入される予定です。
背景
光ファイバやADSL等の高速なアクセスサービスが普及していますが、そうしたブロードバンド環境を享受できないお客様も大勢います。そうしたお客様に高速なアクセスサービスを提供するために、26GHzの準ミリ波を用いたワイヤレスIPアクセスサービス(WIPAS:Wireless IP Access System)を開発しました。
さらに提供しやすいように、加入者局装置(WT: Wireless Terminal)を大幅に低コスト化し、適応変調などの機能追加したステップ2経済化・機能高度化版を開発しました。
さらに提供しやすいように、加入者局装置(WT: Wireless Terminal)を大幅に低コスト化し、適応変調などの機能追加したステップ2経済化・機能高度化版を開発しました。
概要
ワイヤレスIPアクセスシステムのサービスイメージを図1に示します。本システムはベストエフォート型、及び最低帯域保証型のIPアクセスサービスを提供し、帯域は各WT間で公平に分配されます。AP-WT間は26GHzの準ミリ波を使用し、無線伝送速度は最大80 Mbit/sとなります。無線伝送速度は回線品質に応じてWT毎に80Mbit/s、または40Mbit/sに適応的に変更可能です。最大伝送距離はサービス対象とする地域の降雨量に依存します(*)。
APは電柱等に設置され、光ファイバを通してIP網と接続されます。 WTはお客様宅に設置されます。PC・電源とはWT-アダプタを介し、Ethernetケーブルを用いて接続されます。
APに複数のWTを収容するP-MP (Point-to-MultiPoint)型の他に、WTを対向するP-P (Point-to-Point)型通信も可能です。
* 日本の様に降雨が比較的多い地域においては約1 Kmとなります。また、不稼働率を1年に2分の回線断とする場合の送信距離は約700mとなります。
図1 ワイヤレスIPアクセスシステムサービスイメージ
今後の予定
ワイヤレスIPアクセスシステム(ステップ2経済化・機能高度化版)は2004年度に商用導入される予定です。今後は本システムのさらなる経済化、高速化を図っていきます。
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第一推進プロジェクト FWA推進デペロップメントプロジェクト
馬場光浩(主幹研究員)、杉本圭一郎(主任研究員)、安井由幸(研究主任)、 仁平勝利(研究主任)
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