NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

4.MAC処理

ワイヤレスIPアクセスシステム(ステップ2経済化・機能高度化版)のフレームフォーマットを以下に示します。フレームフォーマットはステップ2と同一で す。変調方式はステップ2と同様にQPSKまたは16QAM固定、適応変調機能を使用した場合は回線品質に応じてWT毎にQPSKまたは16QAMのどちらかが使用されます。
MACフレームの上り方向(WT→AP)、下り方向(AP→WT)への割り当て配分は、各WTからの要求(スロット要求部を使用)に応じて、APが動的に制御します。また、各WTで帯域が公平に割り当てられるように、MACフレームのデキューイングはラウンドロビン方式を用いて行います。
WTはAPからさまざまな距離にあるため、伝搬遅延もまちまちになっています。上り方向のMACフレーム同士が衝突しないように、APはDMF(Delay Measurement Frame)を使用して各WT毎の伝搬遅延を計測し、上りMACフレームの位置を調整します。
また、ワイヤレスIPアクセスシステムでは、安全な通信を保障するために、APによるWTの認証、及びデータ(MACフレーム)の暗号化を行っています。

図5 フレームフォーマット

 

図5 フレームフォーマット
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