ネットワークアーキテクチャプロジェクト

ネットワークアーキテクチャプロジェクトでは、移動固定融合アーキテクチャをはじめとした全体戦略の推進や、IOWN全体アーキテクチャの具現化に取り組んでいます。具体的には、IOWN全体アーキテクチャの早期実現をめざして、オール・フォトニクス・ネットワーク(APN)の実証実験環境を構築し、同環境を用いてEnd-to-Endの光パス制御や、ネットワークのリソース設計/制御の技術実証を行っています。また、IOWN時代に想定されるサービスを実現するエンド・ツー・エンドの映像配信アーキテクチャ検討と実証実験の取り組みも進めています。

ネットワーク系コア研究の 全体戦略推進の取り組み

IOWNは商用サービス提供を開始し、これにより、R&D(インキュベーション)と事業化(アクセラレーション)がさらに加速しています。その中で、ネットワーク系コア研究全体の技術戦略推進として、技術の早期事業化を目指し、将来の6G/IOWNに向けたネットワーク技術の確立や、事業展開戦略の策定に取り組んでいます。

  • NW技術・市場やNTTグループの事業会社の動向を踏まえ、NW系研究所横断でのコア研究ロードマップや成果導入戦略を策定しています。
  • 分散DC時代のAI計算需要を充足する将来ICTアーキテクチャを事業会社や技術企画部門等と連携して策定しています。

IOWNオール・フォトニクス・ネットワークおよび移動固定融合ネットワークの実現に向けた研究開発の取り組み

大容量・低遅延・低消費電力の光パスをエンド・ツー・エンドで提供するIOWN APNの活用領域をさらに広げるための研究開発に取り組んでいます。

  • APNが持つ光波長利用の仕組みをさらに発展させることで、光波長を仮想的なチャネルに細分化するSCX(Subchannel Circuit Exchange)技術の確立を目指しています。
  • ネットワーク内映像処理技術を活用し、映像信号を変換せずに直接処理する技術を研究しています。これにより、低遅延で高精細な映像を配信し、放送・映像制作分野への応用を進めています。

IOWN APNのコンセプトイメージ

IOWN APNのコンセプトイメージ

移動通信と固定通信だけでなく、コンピューティングとネットワーク、サイバー空間と物理空間の融合を目指したインクルーシブコアのコンセプトを提案しています。

  • ISAP技術を用い、ネットワークとコンピューティングを統合するアーキテクチャを開発しています。5G環境での実証を行い、スライス、品質制御、メタバースやAI等のユースケース活用を通じて、技術確立を進めています。
  • キャリアが顧客情報を検証可能なVC(Verifiable Credential)として発行し、安全に管理できるウォレットサービスの開発、デジタルアイデンティティを活用し、緊急通信の優先制御などを実現する技術の検討を行っています。

移動固定融合ネットワークのコンセプトイメージ

移動固定融合ネットワークのコンセプトイメージ

デジタルアイデンティティとネットワークサービスの連携イメージ

デジタルアイデンティティとネットワークサービスの連携イメージ

関連リンク