導波路構造センサ

インフラ見える化基盤技術研究グループ

どんな技術?

より安全・安心な設備管理を実現するために、設備表面に新しい価値を与えます。死角となる箇所も多く、目視点検が困難なことも多いインフラ設備の点検の自動化を可能にする、任意形状で作製可能なパッシブ型センサの研究開発を進めています。設備の正しい維持管理を持続することで、設備と人々の未来を守る社会をめざします。

なにが特徴?

表面形状が複雑かつ多様で、ボルトなどの付帯物も多いインフラ構造物に対し、塗料を材料とすることで、任意の表面形状に沿ったセンサ作製を可能とします。本センサは、内部に電磁波を伝搬可能な導波路構造を有しており、ドローンなどの外部機器から電磁波を送受信することで、センサ自身には電子部品や電池が不要なパッシブ型センサとでき、導入・運用コストを低減できます。センサとなる塗装領域に構造物の変状が反映されると、センサ内部を伝搬する電磁波の反射波が変化することで変状の発生を判定することができ、亀裂やボルトの緩みなど様々な変状が検知可能です。

利用シーン

インフラ設備全般の劣化・異常検出に適用が可能です。
特に大面積かつ複雑な形状の設備や、死角が多く目視点検が困難な設備の維持管理の効率化が期待できます。

利用シーンの図

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