• NTTバイオメディカル情報科学研究センタ

    NTTバイオメディカル情報科学研究センタ

    ICT・AIを活用したデータ駆動型の医療健康支援を目指し、医療・健診データや行動情報の高度分析、バイオモニタリングデバイス開発、生体適合新素材などの基礎から応用に至る研究開発を進め、バイオデジタルツインの実現や医療系外部パートナーとのコ・イノベーションを推進します。

    研究センタについて

    プロジェクト マネージャー 林 勝義
    プロジェクト マネージャー
    林 勝義

    NTTバイオメディカル情報科学研究センタは、“ICTで医療の未来を創造する”ことをミッションとし、一人ひとりに最適化された精緻な医療・ヘルスケア(プレシジョンメディシン)の実現に貢献すべく、研究開発を推進しています。
    “バイオデジタルツイン”は、NTTが掲げるビジョンであり、医療の未来を創造するうえで不可欠なコンセプトだと考えています。 私たちは、情報処理、デバイス、行動支援、バイオといった多様な専門性を持つ研究者が集い、分野を越えた連携によって、一人ひとりに最適な医療・健康支援を可能にする技術と知見を創出しています。 私たちが目指すのは、“心と身体の健康がもたらす幸福を、すべての人が平等に享受できる社会”。NTTがICTの研究開発を通じて培ってきた知見と情熱で「健康」を見つめ、人間に寄り添った医療の未来を切り拓いていきます。

    専門分野の異なる研究者が終結 パートナーと連携し、医療と健康の未来”プレシジョンメディシン”の実現に貢献する

    研究紹介

    現在の研究テーマとメンバー

    生体情報処理を通した価値創造

    生体が発する様々な信号を捉え、それらを工学的、医学・生理学的に活用するための情報処理技術を研究しています。例えば、心電や心音、心筋細胞組織の力といった信号をセンシングし、物理モデリングや機械学習などを用いて、心臓の状態を非侵襲的かつ高精度に推定・再現する技術を開発しています。また、数理科学を駆使し、ヒトの細胞が様々な組織や臓器に分化していくメカニズムの解明や、生体信号の意味を構造的に解釈することをめざしています。こうした研究を通じて、将来的には心臓をはじめとするあらゆる臓器や身体全体の状態をデジタル空間に再現する“バイオデジタルツイン”を構築し、さらにそれらの将来予測を行うことによって、一人ひとりに最適な医療・健康支援を可能にするプレシジョンメディシンの実現に貢献します。

    メンバー

    柏野 邦夫

    柏野 邦夫

    岩田 具治

    岩田 具治

    中野 允裕

    中野 允裕

    佐藤 尚

    佐藤 尚

    白木 善史

    白木 善史

    小宮 賢士

    小宮 賢士

    佐久間 大樹

    佐久間 大樹

    渋江 遼平

    渋江 遼平

    錦見 亮

    錦見 亮

    生体センシングおよびパーソナルデータの活用を通した価値創造

    時々刻々と変化する健康状態をリアルタイムに、そして簡便に把握することで、一人ひとりに適した健康行動の提案につながると考えています。私たちは、主な生活習慣である食事や運動、睡眠の状態を強く反映するグルコース(血糖)や深部体温、QoLを著しく低下させる心疾患の予兆を捉えることのできる心電や心音を簡便に取得するためのセンシング技術を開発し、それらのセンシングデータと生活行動に関するデータを組み合わせて活用することで、健康状態の見える化や健康行動を促すための介入方法の研究を進めています。こうした研究で得られた成果は、バイオデジタルツインというコンセプトの具体化に資するものであり、安全で、食べることや眠ることを我慢しない健康社会の実現につながると考えています。

    メンバー

    桑原 啓

    桑原 啓

    樋口 雄一​

    樋口 雄一​

    塚田 信吾

    塚田 信吾

    小野 一善

    小野 一善

    井上 鈴代​

    井上 鈴代​

    髙橋 公海​

    髙橋 公海​

    田中 雄次郎

    田中 雄次郎

    中村 昌人

    中村 昌人

    松永 大地

    松永 大地

    税所 修​

    税所 修​

    池田 あゆみ​

    池田 あゆみ​

    田中 涼葉

    田中 涼葉

    バイオマテリアルの高機能化を通した価値創造

    バイオデジタルツインの実現に向けて、NTTでは生体情報の取得および解析技術の研究に幅広く取り組んでいます。しかし、臓器、組織、細胞、生体分子といった生体情報は、実際の身体から直接取得することが困難であるという課題があります。近年では、チップ上に生体の動作や機能を再現したモデルを構築し、それを用いて多角的な解析を行うアプローチが注目されています。NTTでも、生体を構成する分子や細胞に加え、生体との親和性の高いハイドロゲルや導電性フィルムなどのソフトマテリアルと呼ばれる材料に着目し、生体を模倣した形状や動作の実現、および分子・細胞・組織の機能計測を可能にする技術開発を進めています。こうしたモデルの構築により、疾病メカニズムの解明や個別化医療の実現を支える基盤技術として、医療への貢献をめざしています。

    メンバー

    田中 あや

    田中 あや

    樫村 吉晃

    樫村 吉晃

    大嶋 梓

    大嶋 梓

    高橋 陸

    高橋 陸

    後藤 東一郎

    後藤 東一郎

    酒井 洸児

    酒井 洸児

    水野 陽介

    水野 陽介

    檜森 匠吾

    檜森 匠吾