NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

1.AURORAの概要

AURORAのシステム構成を図2に示します。またAURORAの試験機能を表1に示します。

 

◆AURORAの概要

図2 AURORAの概要

図2 AURORAの概要
 

NTTビル内に設置されたOTMは、ISDN回線経由で接続された操作端末やHART(Handy Access & Record Terminal)からの遠隔試験指示と、AURORAサーバにある設備データに基づき試験を実行し、OTMに接続した複数のIDM-FSやOTM-FSと呼ばれるファイバセレクタを用いて、任意の光ファイバ心線を選択して試験を行います。

OTMからの試験光は光カプラを通して、光ファイバケーブルに挿入され、各種試験を可能とします。お客様宅の端末部分には、通信光を透過し試験光を遮断す るフィルタを挿入しているため、通信回線に影響を与えずに試験(インサービス試験)を行うことが可能です。保守用光ファイバケーブルの接続点には、浸水検 知モジュールが挿入され、光パルス試験により浸水の有無を検出します。

 

表1 AURORAの試験機能
機能 内容
光パルス試験 接続点の損失・反射量を測定して光線路の良否を判定する
光損失試験 試験光を送出し, 線路下部で受光したパワーより規定損失内であるか良否判定する
光心線対照 試験光を送出し, 線路下部で光心線を特定する
切分試験 故障箇所が光線路か他要因かを切り分ける
所内レベルモニタ 所内及びお客様側からの通信光の受光レベルを測定する
浸水検知 光ファイバ管路へ浸水が発生したときに, 損失によるアラームを発生させ, ファイバの断線故障を予防する

 

 

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