つくばフォーラム2025
世界を変える価値創造を 持続可能な社会を支えるアクセスネットワークへの挑戦
世界を変える価値創造を 持続可能な社会を支えるアクセスネットワークへの挑戦
まもなく導入を迎えるマルチコア光ファイバの構築や運用を支える試験技術を展示します。本技術は、マルチコア光ファイバ特有の現象であるクロストークを簡単に評価できる技術であり、現場にある測定器をそのまま活用できることが特徴です。本展示では、実際の試験をデモンストレーションします。
400G超級の伝送をサポートする経済的な伝送路の実現に向け、長距離/大容量伝送に適した低損失特性を有する光ファイバを実装した、架空中継区間向けの細径高密度光ケーブルについて展示します。
デジタルコヒーレント方式・強度変調直接検波方式等、多様な光伝送方式の端末を収容し、収容局からの遠隔制御による効率の良い波長パス形成、保守運用を可能とするAPNトランシーバ(APN-T)構成および制御技術について紹介します。
従来は専用装置で構成されてきた光アクセスシステムを、伝送機能も含めて、汎用サーバ上にフルソフトウェア化する技術について動態展示します。光アクセス装置の開発期間の短縮や、ニーズに応じた通信機能とエッジアプリケーションの配備による効率的なサービス提供が期待されます。
APNを経済的に利用可能にするため、デジタルコヒーレント伝送方式よりも経済的な強度変調直接検波(IMDD)伝送方式の利用が考えられますが、高速なIMDD信号は伝送距離が制限されます。本展示では、高速なIMDD信号の伝送距離拡大を実現するための光伝送技術を動態展示で紹介します。
本技術は、ネットワークとエッジ処理を合わせたエンド・ツー・エンドの通信品質をリアルタイムに制御する技術です。スマート農業の共同実験をNTTアグリテクノロジーと締結し、本技術を活用して遠隔操作ロボットでイチゴを収穫する実証実験を行いましたので、その模様を展示します。処理遅延と伝送遅延を測定し、品質劣化時は即座に操作者への通知とロボット速度の変更を行うことで、ストレスなく操作が可能になります。
インフラ点検、災害対応、農業など、各種産業へのドローンの利用が進んでいます。ドローンに、低遅延かつ安定した通信とネットワーク内にあるエッジでの映像処理環境を組み合わせることで、遠隔からスムーズに操縦することができ、作業の効率性やユースケースの自由度は更に高まります。本展示では、将来期待される遠隔ドローン操作の適用例とそれを支える技術の概要を紹介します。
ディレイジッタ制御技術により遅延揺らぎを制御することで、共用ネットワークのような複数の機器が同時に通信する環境においても産業用機器の精密な制御ができることを示します。展示では2台のロボットアームによる協調動作について遅延揺らぎによる動きの違いを見せることで、本技術の必要性を示します。
光ファイバネットワークの普及・拡大に伴い光線路技術に対する要求が多様化しております。本展示では、性能および環境の両面からサスティナブルに対応できる将来の光線路技術に関する取り組みについて紹介します。
非電化エリア(遠隔地、地下等)や電力線の敷設が難しい場所に設置されたIoTセンサへ通信環境を提供する、光給電で動作する小型通信装置を構成する技術をご紹介します。
本展示では、端末の超低消費電力化・スリープ機能の実装により平均消費電力を低減するとともに、全固体電池を搭載することで安全性を向上させた端末の展示を行います。
従来は光ヘテロダイン技術を活用し高度で複雑であったアナログ光伝送装置を、アームストロング変調技術を活用することで広帯域化と小型化を両立します。その結果設置場所が局舎内だけでなく街中へと広がり、無線等の他システム収容も可能となることを動態展示します。
超多数のIoT端末の配置・運用を可能にする高効率無線給電技術を紹介します。本展示では市販のWi-Fiアクセスポイントを用いて、通信電波を電力に変換しIoT端末を駆動させる動態展示を実施し、無線給電のコンセプトと通信周波数制御技術による生成電力増加の効果を示します。本技術を用いることで、IoT端末の電池点検や交換業務が不要となり、超多数のIoT端末の配置・運用が容易になるため、様々なIoTサービスを実現することが可能となります。
NTTは、Beyond 5G/6G時代に向けて衛星・HAPS通信を活用したモバイル通信のサービスエリア拡大をめざしています。衛星・HAPSは長距離通信のため伝送速度を出すことが難しく、また天候影響により伝送速度が変動してしまいます。このような環境でもお客様に高品質なサービスを提供するため、時代ごとに3つの技術(短期:災害対策用無線システムにおける動的トラヒック制御、中期:通信優先制御、長期:通信ルート制御)を検討しており、本展示ではそのうち短期・中期の取組内容をご紹介します。
高周波数帯無線は大容量が期待できる反面、遮蔽に弱いため基地局アンテナを複数配置しそれらの接続を適切に切り替えるハンドオーバが必要です。ハンドオーバ中の通信断を回避するため、端末側に複数の無線部を具備した端末主導動的サイトダイバーシチ制御技術を考案、実証を進めてきましたが、本展示では同技術を搭載した60GHz帯無線LAN(WiGig)装置の製品版を動態展示するとともに、これまでの実験の模様を紹介します。
マルチ無線プロアクティブ制御技術(Cradio®)の概要および最新の状況をご紹介します。現行機能の到達点とその活用事例に加え、将来向け機能の検討状況をデモを用いて紹介します。
工場のDXの促進に向けては、工場内の各種機器に対し、低遅延・大容量かつ安定した無線+光のネットワーク環境が重要となります。本展示では、無線制御を行うCradio®と光の制御を行う低遅延FDNとのリアルタイム連携により実現される、通信状況を一目で確認可能な可視化機能と、用途に応じた効率的なネットワーク利用を可能とするパス切替機能を、動態展示にて紹介します。
CradioとIntent抽出技術を組合わせることで、ユーザ要望に即した柔軟なマルチ無線ネットワーク制御が可能であることを紹介します。
また、各要素技術(Intent抽出、無線制御、無線センシング)も併せて紹介します。
基地局アンテナを分散配置する40GHz帯協調分散MIMOシステムにおいて、全アンテナで同時にビームサーチを行うことにより、複数無線端末に対して、高速移動かつ遮蔽環境でも最適アンテナとビームの組合せを高速に検出する技術を紹介します。