タイトル:保型形式の諸側面
日時:2024/8/9
講演者:鈴木美裕(京都大学理学部 助教)
会場:オンライン
保型形式(あるいはモジュラー形式)は19世紀の数学者ポアンカレによって発見された関数の一種です。 元々は微分方程式論において、 楕円関数や超幾何関数などの特殊関数の文脈で研究されていましたが、 次第に整数論的な意味が認識されるようになり、 20世紀以降は整数論の1分野となっています。 さらに現在ではラングランズ予想を通して表現論的な解釈が与えられており、 整数論と表現論の両方の側面から研究されています。 この講演では、 保型形式のもつ複数の側面について紹介したいと思います。