タイトル:Introduction to operator algebras
日時:2023/11/27 15:00-16:30
講演者:紅村 冬大(理化学研究所革新知能統合研究センター数理科学チーム ポスドク)
会場:オンライン
純粋数学には作用素環論と呼ばれる分野があります。直感的に言えば作用素とは無限次元の行列であり、作用素環は作用素がなす代数系です。作用素環論はもともと量子力学の数学的枠組みの構築のために1930年後半ごろ発明された分野ですが、その後様々な分野と相互作用しながら発展してきました。また、近年では機械学習の理論にも作用素環論が応用されています。本講演では、作用素環論そのものの紹介と、力学系や機械学習といった他分野との関係について説明します。作用素環論がどのような分野で、どのように応用されているか説明できたら幸いです。