地球環境の再生と持続可能かつ包摂的な社会の実現へ

私たちがいま生きている21世紀の地球では、低炭素でサステナブルな環境型社会の実現が大きな課題となっています。事実、2015年9月に国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」や、「ESG経営」の考え方が世界的に注目を集めています。各国が2030年までに貧困や飢餓の撲滅、エネルギーや気候変動問題への対応、平和的社会の追求など、持続可能な開発のための諸目標の達成をめざしています。

NTTでは、この地球規模での課題解決のために、ふたつの視点から取り組んでいます。まず、ひとつは環境負荷ゼロに貢献する先進技術の研究開発。これは核融合や宇宙発電などの「次世代エネルギー技術」、エネルギー流通の全体最適をめざす「エネルギーネットワーク技術」、そして環境負荷低減とより包摂的な社会を実現する「サステナブルシステム」という研究テーマから構成されています。
もうひとつの視点は、柔軟性と強靭性をあわせもったレジリエントな環境適応研技術です。これは主にリスクマネジメントの分野で「ESG経営科学技術」と「プロアクティブ環境適応技術」から構成されます。ESG経営をより統合的に推進すること、そして近年の気象極端化による巨大災害やパンデミック等の危機事象への対応のための、プロアクティブ(未来予測)環境適応技術の研究開発を推進しています。

NTTでは太陽を含めた宇宙環境から地球を見つめ直し、ダイナミックな視点から地球環境再生と環境適応を実現するために2020年7月1日に「NTT宇宙環境エネルギー研究所」を新設し、これらの研究開発を推進しています。

NTT宇宙環境エネルギー研究所
https://www.rd.ntt/se/