超高速アナログ電子デバイスとデジタル信号処理の協調による超高速変調技術データセンタから長距離伝送まで光伝送のボトルネックを解消します

高速アナログ回路研究グループ

背景・従来課題

超大容量光伝送に向けて高度な変調技術が適用されています。変調/復調処理の複雑化に対応するため、最先端のCMOS技術を駆使したLSIが現在の光伝送では必須とされています。一方、大容量を実現するためには、高速な変調も求められており、CMOS技術は複雑な信号をするための回路を実現するのに適しているものの、それを用いて1Tbit/sを超える信号で光素子を駆動させるにはブレークスルーが必要と考えられてきました。

概要

NTT先端集積デバイス研究所では超大容量伝送技術のさらなる進化に向けて、デジタル信号処理/アナログ信号処理/光信号処理を実現するデバイス技術を融合した新たな技術創出に取り組んでいます。この技術は並列化したデジタル信号を超高速アナログ信号処理技術により合成して従来の2倍の広帯域を実現する技術です。

特徴

  • 超高速変調をデジタル信号処理とアナログ信号処理の協調動作
  • 化合物半導体の技術を使ってCMOSでは難しい変調速度60GHzを超える信号合成を実現
  • 世界最速250Gbit/s級の強度変調信号による伝送実験に成功
  • デジタルコヒーレント技術に適用することで1Tbit/sを超える伝送も実現可能

利用シーン

  • デジタルコヒーレント技術への適用による1Tbit/s伝送
  • 光電子融合により超高速化の実現と消費電力や信号処理にかかる時間を低減し、データセンタから長距離伝送まで光伝送のボトルネックを解消
利用シーンイメージ

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