位相感応型光増幅技術~究極の低雑音増幅を目指して~

異種材料融合デバイス研究グループ

どんな技術?

将来の大容量光通信システムの実現に向けて、光増幅器からの雑音による伝送限界が問題となっています。従来の光増幅器では、増幅に伴う雑音混入が原理的に避けられず、光信号品質が劣化してしまう問題がありました。このような従来型光増幅器の限界を打破し、光通信の限界に迫るため、原理的に信号品質の劣化がない超低雑音光増幅が可能な「位相感応型光増幅器」の実現をめざしています。

どんな技術?

なにが特長?

位相感応型光増幅器の心臓部に、世界最高水準の効率を持つPPLN(周期分極反転ニオブ酸リチウム)と呼ばれる非線形光学デバイスを用いることで、コンパクトで実用性の高い低雑音光増幅器が構成出来るようになりました。

なにが特長?

なにができる?

光伝送システムにおける中継増幅器を低雑音化することにより、光通信の限界に迫る大容量化、長距離化が可能になるとともに、現在光通信方式の主流になっているデジタルコヒーレント通信技術の潜在能力を最大限引き出すことが可能になります。超大容量ネットワークにより、ビッグデータ等をフル活用した高度ICT社会の実現に繋げていきます。

略称

ICT information and communications technology, 情報通信技術
PPLN periodically poled lithium niobate, 周期分極反転ニオブ酸リチウム
QAM quadrature amplitude modulation, 直角位相振幅変調

関連する研究開発内容