「ネットワーク帯域の効率的な活用」および「ネットワーク間の柔軟な接続」の実現
帯域管理技術とネットワーク間接続技術の開発
効率的なユーザ収容を実現可能な「帯域管理技術」と、他事業者ネットワークと柔軟に接続可能な「ネットワーク間接続技術」を開発しましたので紹介します。
背景
ネットワークサービスを安定して提供するには、ユーザの使用する帯域や故障発生時の迂回帯域などを考慮してネットワークを設計する必要があります。これまでの帯域管理方法は、ユーザの契約帯域を積み上げた際に物理帯域を超えないようにするもので、実際には利用されない帯域が多く設備の利用効率が悪いという課題があります。また、シンプルなネットワークトポロジでは過去の利用状況から必要帯域を推測し、より多くのユーザを収容していることもありますが、複雑なネットワークトポロジにおいても適用できる帯域管理方法が求められています。
また、ユーザが全国各地どこからでもネットワークに接続可能で、より多くのサービスを利用できるようにするためには、他事業者の様々なネットワークとの間を接続する必要があります。従来、イーサネット等のレイヤ2ネットワーク間を接続する場合は、ある接続点から送信したトラヒックが別接続点から戻ってくるループ故障を防ぐため、接続点をひとつにする必要があります。そのため、ユーザによっては遠くの接続点を経由する場合があり、伝送遅延時間が増加する課題があります。
また、ユーザが全国各地どこからでもネットワークに接続可能で、より多くのサービスを利用できるようにするためには、他事業者の様々なネットワークとの間を接続する必要があります。従来、イーサネット等のレイヤ2ネットワーク間を接続する場合は、ある接続点から送信したトラヒックが別接続点から戻ってくるループ故障を防ぐため、接続点をひとつにする必要があります。そのため、ユーザによっては遠くの接続点を経由する場合があり、伝送遅延時間が増加する課題があります。
概要
上記の課題を解決するために、「帯域管理技術」と「ネットワーク間接続技術」を開発しました。
1. 帯域管理技術
複雑なネットワークトポロジにおいても、ネットワーク回線の過去の使用帯域や変化の傾向、設備情報等から将来的に必要な帯域を推測します。これにより、ユーザの通信品質を維持しながら、高いネットワーク利用効率でユーザを収容することを可能とします。
2. ネットワーク間接続技術
他事業者ネットワークとの接続点を複数設定できるようにし、拠点間の経路が短くなる接続点を柔軟に選択できるようにします。これにより、遠くの接続点を経由することによる伝送遅延時間を軽減することを可能とします。

図1 開発技術イメージ
今後の予定
事業会社の技術導入を支援していきます。
担当者
光アクセス基盤プロジェクト ビジネスネットワークグループ
吉原 慎一(グループリーダ)
中西 隆(主任研究員)
小杉 友哉(研究主任)
山形 佳祐(研究主任)
川上 優平(研究員)
竹下 絵莉奈(研究員)
中西 隆(主任研究員)
小杉 友哉(研究主任)
山形 佳祐(研究主任)
川上 優平(研究員)
竹下 絵莉奈(研究員)
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