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ANSL R&D Times

2. ネットワーク間接続技術

【従来手法の課題】

一般的に、イーサネット等のレイヤ2ネットワーク間を接続する場合は、ある接続点から送信したトラヒックが別接続点から戻ってくるのを防ぐため、接続点をひとつにする必要があります。接続点がひとつしかないためにユーザによっては遠くの接続点を経由する場合があり、伝送遅延時間が増加する課題があります。また、ネットワークの接続点を増やした場合、ループ故障などの通信故障が発生する可能性があります。

 

図4 従来手法の課題イメージ

 

 

図4 従来手法の課題イメージ

 

 

 

【課題を解決する技術:ネットワーク間接続技術】

同一ネットワークの境界にある装置間でMACアドレス学習情報を共有することにより、他事業者ネットワークとのある接続点から流入したフレームが別の接続点から再び元のネットワークへ流出するのを防ぎ、ループ故障を回避します。


【ネットワーク間接続技術の評価】
異なるネットワーク間に複数の接続点を設けたレイヤ2ネットワークにおいて、ネットワーク間接続技術を用いることで、ループ故障を回避して、ユーザの通信ごとに複数の接続点から拠点間の経路が短くなる接続点を柔軟に選択可能としました。

 

 

図5 ネットワーク間接続技術イメージ

 

図5 ネットワーク間接続技術イメージ

 

 

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