NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

1. IEEE 802.11ahとは

  •  IoT向けの無線通信では、現在LPWA(Low Power Wide Area)や既存無線LANが利用されているが、システムに応じて通信速度や通信距離に課題が残っていた
  • IEEE 802.11ah(以降、11ah)はIoT向けの無線LAN規格でIPベースの機器に対して親和性が高く、既存のLPWAや無線LANと比べて通信速度や通信距離が優れている
  • 11ah2021年度以降の国内利用開始を目指しており、従来の免許不要帯の無線通信でカバーできなかったユースケースを実現して産業DXの分野で新たなビジネスを創出できると期待されている

  

   11ah規格の特徴

  •  IPベースで既存の無線LANのように免許不要で自営可能
  • 既存の無線LANと比較して通信距離10倍以上
  • 既存のLPWAと比較して通信速度10倍以上

 

 

 図4 11ahと既存無線LAN/LPWAとの比較

 

 

具体的に11ah活用で期待される新サービスは多数あり、トライアルなどで検証が進められています。

  • 監視および管理業務のカメラ活用による業務効率化
    • 鳥獣害への対策
    • 河川や港湾・屋外インフラ監視
    • 工場などの見回り
    • 学校や大型駐車場のコンテンツ伝送
  • 屋外エリア端末のソフトウェア更新47

 

図5 11ah活用時の無線サービスエリアのイメージ

 

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