1. 貢献内容① アクセス方式の抽象化
NTTアクセスサービスシステム研究所では、SEBAの構成要素であるVOLTHAに対してIEEE仕様の抽象化機能の実装を行い、OSS貢献を行いました。図2に回線設定に関わるVOLTHAの機能部を示し、OSSとして新たに実装した部位を赤枠で示します。VOLTHAにおけるアダプタ部は設定ファイルに応じたOLT/ONUハードウェアの回線設定を行う機能を持ちます。我々は、IEEE仕様に基づいたOLT/ONUの設定に必要なパラメータから、IEEE仕様準拠の設定ファイル形式を定義しました。また、回線設定読込部に関しても、形式の異なる設定ファイルを動的に読み込めるように、仕様毎の振分け部により適切な仕様の設定ファイル読込部で設定ファイルを解釈できるような実装を行いました。設定情報を実際のOLT、ONUのハードウェアに投入するため、IEEE仕様(SIEPON※ Package B)のハードウェアに対応したOLT/ONUハードウェア設定部の実装も行いました。これらのソフトウェアを用いて、実機のIEEE仕様のOLT-ONU間で主信号導通がされることや、設定入力が正しくハードウェアに反映されることを検証しました。
※SIEPON(Service Interoperability EPON):IEEE1904.1で規定されたEPON装置間の相互接続性確保を目的とするシステムレベルの標準仕様。市場に応じた3つの標準化パッケージを策定(Pkg A:北米, Pkg B:日本, Pkg C:中国)。
図2 VOLTHAにおけるIEEE仕様の抽象化のための実装部位
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光アクセスシステムの仮想化を実現するOSSへの貢献 |
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2. 貢献内容② 装置認証方式の抽象化 |
