NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

2.周囲の無線LANからの干渉の抑制

低遅延性を確保したい端末を、周囲の無線LANアクセスポイント、端末からの干渉から保護するため、無線LANのCTS(Clear to Send)信号を活用して、干渉を抑制します。本技術では、無線リソース制御エンジンにより、周囲からの干渉状況と、保護したい端末の通信の発生状況から必要性を判定し、干渉が多い場合に、干渉を抑制するためのCTS-to-Self信号の送信を無線LAN APに指示します。CTS-to-Self信号のMACアドレス、送信待機時間を制御することにより、特定の低遅延の通信のみ通信できる時間を作り、保護遅延、ジッタの抑制を実現します(図3)。遅延・ジッタの抑制だけでなく、重要な通信の保護にも活用できます。周囲の無線LAN機器への影響も考慮し干渉の抑制は必要最小限に制御できます。

 

図3:周囲の無線LANからの干渉の抑制

 

図3:周囲の無線LANからの干渉の抑制

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