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ANSL R&D Times

1. 技術のポイント①音速取得の高精度化

レジンコンクリートの強度を正確に算出するためには音速を精密に測定する必要があり、図3に示すような2つのアプローチで音速測定の高精度化を実施しています。

 

1.複数の探触子間隔で音速測定

音速は、探触子間隔 L(m)を表面波の伝搬時間 t(s)で割った値 L/t (m/s)として求められます。音速はレジンコンクリートの骨材ばらつきにより左右されるため、骨材ばらつき誤差を低減するために、探触子間隔を変化させて複数回の音速測定を実施しています。

 

2.探触子間隔の精密な制御による音速測定

探触子間隔 L(m)のばらつきが音速の精度に大きな影響を及ぼすため、探触子を特定の間隔で固定できる治具を開発しました。これにより、フリーハンドや定規で探触子の位置決めを行う従来手法より音速測定のばらつきを大幅に低減することができました。治具はスライド機構を採用しており、複数の探触子間隔で測定するにあたって探触子を固定したまま簡単に間隔を変更することが可能です。治具は片手で持つことができ、現場でも容易に操作することができます。

 

図3. 音速取得の高精度化

 

図3 音速取得の高精度化

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