
超音波を当てるだけ!レジンコンクリート製マンホールを非破壊で点検
レジンコンクリート製マンホールの非破壊検査技術
破壊検査に頼っていたレジンコンクリートの強度測定を、超音波計測を活用した非破壊検査で実現する技術を開発しました。
背景
NTTが保有する通信用マンホール68万個のうち11万個(16%)を占めるレジンコンクリート製マンホールは、建設後50年以上の躯体が存在し、劣化の顕在化と強度の低下が懸念されています。これに伴い、NTTはレジンコンクリート製マンホールの維持管理手法(劣化予測、強度計測時期策定、補強工法)を提案しました。補強の要否を判断するには強度計測を実施する必要がありますが、従来の強度計測手法には破壊検査しか存在せず、作業性と安全性に課題がありました。これらの解決に向け非破壊検査技術を開発しました。
図1 本技術の背景
概要
本技術は、作業者がマンホール壁面で超音波計測を実施することで、コンクリートを伝搬する音速等の特性値からマンホールの残存強度を自動で算出することが可能です。本技術を用いると、壁面からの供試体を切り抜く破壊検査が不要となり、強度計測は15分のマンホール内作業で完結するようになります。これにより、作業時間の短縮とケーブ損傷の危険性の排除が可能となります。
図2 本技術の概要
今後の予定
本技術は、平成30年度末までに維持管理マニュアルに反映され、導入される予定です。
担当者
シビルシステムプロジェクト 点検診断系グループ
柳 秀一(グループリーダ)
中川 雅史(主任研究員)
齋藤 千紘(研究員)
中川 雅史(主任研究員)
齋藤 千紘(研究員)
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