
2. 開発装置COM-Uを用いた災害対策衛星通信システム
災害対策衛星通信システムの構成を図に示します。
災対衛星通信システムでは、COM-Uは回線インタフェース部でIPネットワークと接続し、RF装置を介して衛星回線経由で被災地等に設置される端末局である小型衛星通信地球局と接続します。災対通信用回線インタフェースではIPネットワークと接続するためのEthernetポートを具備しています。COM-Uから小型衛星通信地球局のアウトバウンド方向としては、1台のCOM-Uで1536kbpsの通信回線を最大13回線(1回線を4地球局でシェア)、小型衛星通信地球局からCOM-Uのインバウンド方向としては、384kbpsの通信回線を最大52回線の同時接続が可能です。現行システムでは同じ周波数幅で最大32回線利用ですので、新システムでは大幅に収容回線数が増加します。
具体的なサービスとして、小型衛星通信地球局ではVoIP(Voice over IP)による音声通信とIPデータ通信を同時に提供可能です。このときCOM-Uから小型衛星通信地球局へのデータにおいて音声通信を優先させるために、COM-UではIPパケットの優先制御機能を具備しています。優先制御はネットワークから入力されるIEEE802。1QフレームのVLANタグ内のPCP (Priority Code Point)の値を参照して実現しています。
図 災対対策衛星通信システムの構成
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