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ANSL R&D Times

3. 開発装置COM-Uを用いた離島衛星通信システム

離島衛星通信システムの構成を図に示します。

 

離島衛星通信システムでは、COM-Uは回線インタフェース部でSYS-U(System Unit)と接続します。SYS-Uは離島衛星通信システムにおいて、伝送交換装置とのインタフェースを具備した装置です。COM-Uの離島通信用回線インタフェースではSYS-Uと接続するためのRS-422ポートを具備しています。本土側および離島側にCOM-UおよびSYS-Uを設置し、衛星回線経由でCOM-U同士で接続することで、伝送交換装置間を衛星回線経由で接続します。COM-U1台1544kbps回線を最大15回線の同時送受信が可能です。

 

また、電話や専用線などの既存サービスの多くは、時分割多重方式を用いたネットワークで提供されており、ネットワーク内の各装置の動作クロックを高精度に一致させ、ネットワーク全体で同期をとる網同期が必要となります。

離島衛星通信システムにおいても電話や専用線サービスを提供するため、網同期が必要です。本土側のクロック供給装置CSM(Clock Supply Module)は地上伝送ネットワークにより網同期が実現されており、COM-UやSYS-Uの各装置に対してクロックを供給します。一方、離島側のCOM-UやSYS-Uも本土側に同期させる必要があるため、離島側CSMへは何らかの方法で本土側のCSMと同期したクロックを供給する必要がありますが、離島衛星通信システムでは衛星回線経由で離島側へクロックを伝送します。

 

図 離島衛星通信システムの構成

 

図 離島衛星通信システムの構成

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