NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

3.確立した伝搬損失モデルの計算例

確立した伝搬損失モデルの推定精度を検証した結果を図3に示します。

高層ビルの立ち並ぶ都市部環境、および一戸建て家屋の多い住宅地環境において、高周波数帯である26GHzと37GHzを用いた伝搬損失の測定結果と比較を行いました。

 

本図(a)において、都市部環境では約180m地点においてRxが交差点を曲がり、見通し領域から見通し外領域へ変化しており、伝搬損失が急激に増加しています。

また、本図(b)に示す住宅地環境では、交差点や建物の遮蔽によりTxからの見通し状況が変化するA~Eの各領域間を移動する際に、伝搬損失が大きく変動しています。

どちらの環境についても、確立した伝搬損失モデルが全ての領域において精度よく測定結果を推定できています。RMS誤差は5dB以下となっており、システム設計に活用できる十分に高精度な推定結果となっています。

 

(a)都市部                                                        (b)住宅地

 

図3 都市部および住宅地における測定結果との比較

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2.構築した高周波数帯伝搬損失モデルの概要
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