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ANSL R&D Times

3.長期防錆剤の評価

 防錆寿命40年を実現する防錆剤を選定するため、各種評価試験を実施しました(図4)。

 長期防錆剤選定試験では、複数の市中防錆剤を選定し、劣化加速試験による比較試験の結果、ウールワックス防錆剤が長期防錆に有効であることがわかりました。

 膜厚特性試験では、ウールワックス防錆剤の膜厚の違いによる劣化促進試験の結果、膜厚が大きい程防錆効果は大きく、防錆寿命40年を実現するためには0.5mm以上の膜厚が必要であることがわかりました。

 温度特性試験では、管路に2種類(クリーム状、液状)のウールワックス防錆剤を塗布し60度まで温度上昇させても、クリーム状のウールワックス防錆剤であれば、流化しないことがわかりました。

 管路形状での劣化加速試験では、これまでの試験結果で得た長期防錆剤の条件(防錆剤:ウールワックス防錆剤、膜厚:0.5mm以上、状態:クリーム状)での塩水噴霧試験の結果、40年程度、錆の進行を抑えることを確認することができました。

 

 

図4 長期防錆剤の各種評価試験

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