
3.エコーキャンセラ技術
複数の回線種別の音声回線で発生する音声エコーを一括で除去することが可能な「マルチチャネル音声一括エコーキャンセラ技術」を開発し、SYS-Uのエコーキャンセラとして適用しました。本技術は衛星回線や海底光回線に限らず、モバイル回線、長距離回線、国際回線等の高遅延回線で発生する音声エコーに対しても、回線種別に応じて複数同時に除去可能とします。
◇エコー発生メカニズム及び開発ポイント【自動初期化機能】
加入者B(発信者)の音声は高遅延伝送路を経由し、加入者Aのハイブリットトランスで送信側に回り込みエラーが発生することで加入者Bの通話品質に影響を与えます。ネットワークの遅延時間が短い場合には気になりませんが、高遅延伝送路においてはその影響が音声エコーとなり音声通話時に問題となります。
図6 音声エコー発生メカニズム及び開発ポイント
今回の開発技術により、NTTの公衆網や専用網の信号パターンやシグナリング、無音状態等を識別することにより、通話開始と通話終了を検知し確実にエコーキャンセラのON/OFFを可能とします。
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