
1.橋梁設備の概要と取替補修の課題
NTTの橋梁設備は,橋梁添架管路・通信専用橋・管橋があり,併せて約5万橋存在します(図1).このうちおよそ3万橋は金属管です.
図1 橋梁設備の種類と設備量
現行の取替補修技術では,腐食劣化した金属管を切断・撤去し,FRP半割補修管を取付けます.この技術は,ケーブル移設・切替を伴わず取り替え可能です.さらに,耐食性・耐候性に優れるため繰り返し補修不要なメンテナンスフリー補修と言えます.しかし,この現行補修が適用できない領域が存在することが課題となっています.課題①は,管路間隔30mm未満だと切管工具が取付できず切断・撤去できないため取替補修ができないことです.課題②は,支持間隔が2.5m超だとFRP半割補修管の強度不足により,大きなたわみが生じるため取替補修ができないことです.(図2)
図2 取替補修の課題
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