NTTアクセスサービスシステム研究所
ホーム  >  ANSL R&D Times  >  バックナンバー  >  第66号(2011_11)  >  2  >  3.実証実験
ANSL R&D Times

3.実証実験

 地球局および衛星中継器の偏波間周波数誤差、位相雑音等の信号劣化要因に加え、偏波誤差が動的に変動する移動環境下において、提案システムの実現性を確認するため、APDM伝送装置を開発し、実証実験を行いました。

 本実験では、地球局として基地局・模擬船上局・固定局の3局を用いました。基地局と固定局は衛星アンテナに対して、偏波が正しく調整されております。模擬船上局は、船舶動揺を模擬する船舶動揺シミュレータの上にアンテナを設置し、実際の船舶で予め取得した3種類(大波、小波、旋回)の船舶動揺情報に合わせてアンテナを揺らして、船上通信環境を模擬的に実現しました。模擬船上局に使用するアンテナは、動揺下でも衛星アンテナを追尾しますが、偏波の調整機構は備えていないため、動揺に伴い偏波の状況が変わります。

 

図5 開発したAPDM伝送装置

 

図5 開発したAPDM伝送装置

 

 

図6 実証実験システムの構成

 

図6 実証実験システムの構成

 

 

前
2.偏波間干渉補償技術
カテゴリートップ
TOP
次
4.実験結果