
3.小規模ビル用ファイバセレクタを用いた光線路試験システム
光線路試験システムの構成を図3に示します。すでに大規模ビルではIDM(Integrated Distribution Module)と呼ばれる配線架内に光試験装置(OTM:Optical testing module)が導入されています。OTMは光パルス試験器(OTDR:Optical Time Domain Reflectometer)を有しており、これを制御するコントローラ部で構成されています。メンテナンスセンタの操作端末からVPN(Virtual Private Network)経由でOTMを制御し、OTMからの試験光はファイバセレクタ(FS:Fiber Selector)と呼ばれる光スイッチで目的の光ファイバに接続され、任意の光ファイバ内に挿入されます。今回開発したシステムでは、小規模ビルには従来のFSより心数規模の小さいFS(以下、小規模ビル用FS)を設置し、すでに設置している大規模ビルのOTMと中継光ケーブルで接続します。
小規模ビル用FSの外観を図4に示します。操作端末からVPNを経由し、OTM及び小規模ビル用FSを制御することで、大規模ビルのOTMから小規模ビルに収容された光ケーブルの試験が可能となります。

小規模ビル用FSの外観を図4に示します。操作端末からVPNを経由し、OTM及び小規模ビル用FSを制御することで、大規模ビルのOTMから小規模ビルに収容された光ケーブルの試験が可能となります。

図3 光線路試験システムを使った小規模ビルの定期試験
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