
1.NTTの耐震技術の現状
NTT地下設備の耐震対策は,これまで大地震の発生の都度実施してきた設備被害の分析結果に基づき,設備の改良・開発が行われてきました.
1964年の新潟地震以降は,地盤の液状化による耐震対策を重要視して管路の継手部などに改良を加えたため,その後の大地震に対しても効果を発揮してきました.(図1①~③)
また阪神・淡路大震災以降,レベル2地震動(震度7相当)が土木学会で定義され,新たな基準により地下基盤設備の耐震性能評価および対策を実施しています.(図1④~⑥)
しかし,これら耐震設備の使用は設備の新設時の適用に止まり,耐震補強を目的とした旧仕様設備の更改までは行われておらず,耐震性評価アプリケーションの開発が望まれました.

図1 基盤設備の耐震対策の現状
![]() 通信ネットワークを支える地下設備の耐震性評価 |
![]() TOP |
![]() 2.従来の耐震性評価アプリケーション(耐震性評価AP)の概要及び課題 |