NTTアクセスサービスシステム研究所
ホーム  >  ANSL R&D Times  >  バックナンバー  >  第46号(2005_12)  >  1  >  1.知識の基本構造
ANSL R&D Times

1.知識の基本構造

知識のギャップを埋めるには,ユーザの要求に近いサービスの知識や,ネットワーク環境の構築に必要なプロトコルや機器,それらの関係等の知識を,ユーザの要 求から実際のネットワーク構成へと自動的に推論可能となるように,機械による判読が可能な形で持っておくことが必要となります.そのために,それぞれの機 器やサービスの情報にメタ情報としてネットワーク内でどのような機能を持つか,どのような機能を必要とするかを形式的に表現し,付加します.これらの知識から,機械による推論を経てネットワーク構成を導出します.

また,変化が激しく,これからより一層多様かつ複雑となることが予想される宅内ネットワーク市場へと対応するために,知識には保守が容易であることが必要となります.

以下に,知識の一例を図示します.

図2 知識の一例(IP電話,モデム内蔵ルータ)

図2 知識の一例(IP電話,モデム内蔵ルータ)

このように知識間の独立さをある程度保ちつつ,関係を厳密に表現しておくことにより,保守性に優れた知識を構築することが可能となります.
前
簡便なホームネットワーク構築を目指して
カテゴリートップ
TOP
次
2.導出の過程