NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

2.導出の過程

メタ情報により意味付けられた情報を元に機械的に推論を行うことにより,ユーザの要求に最適なネットワーク構成を自動的に導出します.

図3 導出の過程の一例

図3 導出の過程の一例


要求されたそれぞれの「サービス」に関するメタ情報から必要な「機能」を参照し,その機能を提供することが可能であるような機器・サービスを検索してきま す.さらに,それらの機器・サービスが必要とするような機能を持つサービス・機器を再帰的に検索していきます.また複数の候補については,金額や拡張性等 の様々な観点から評価することによりそれぞれのユーザに最適なものを選び出します.
図の例では,ユーザからの「IP電話」という要求に対し,まずは必要な三つの機能「電話機」,「VoIP終端」,「アクセス回線」を提供することが出来る サービスや機器を探してきます.そして,アクセス回線として「ADSL」を選び,ADSLに必要である「モデム」の機能を果たす機器を探します.そして, 最終的に,「ADSLサービス」,「電話機」,「VoIP対応ADSLモデム」がそろえば,「IP電話」を実現することが可能であることがわかります.

このようにして,ユーザから要求されたサービスを実現するような機器・サービスの構成を導出し,ユーザ側へ情報を提供します.
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