NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

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「光+無線」でブロードバンドサービスエリアの一層の拡大!

ワイヤレスIPアクセスシステムにおけるサービスエリア拡張技術の開発 について

光と無線の組み合わせで、迅速にブロードバンドアクセスを実現するワイヤレスIPアクセスシステムのさらなる適用性を向上させた「光+無線+無線」によるサービスエリア拡張簡易な屋内配線によるサービスエリア拡張嵩上げポールによるサービスエリア拡張技術について紹介します。

背景

光ファイバやADSL等の高速なアクセスサービスが普及していますが、そうしたブロードバンド環境を享受できないお客様も大勢います。そうしたお客様に高速なアクセスサービスを提供するために、26GHzの準ミリ波を用いたワイヤレスIPアクセスサービス(WIPAS:Wireless IP Access System)を開発しました。
   ◆システム構成  ◆主要諸元
概要

WIPASをベースとした各種サービスエリア拡張技術により、多様な環境に応じたブロードバンドサービスを迅速かつ低コストで実現します。

 

(1)「光+無線+無線」によるサービスエリア拡張

図1 「光+無線+無線」によるサービスエリア拡張技術

図1 「光+無線+無線」によるサービスエリア拡張技術

≪特徴≫
「光+無線」によるサービスエリアをさらに広げるために、ワイヤレスアクセス方式を高度化し、安価かつ迅速にアクセス回線を構築する「光+無線+無線」によるサービスエリア拡張技術を開発しました。これにより、光ファイバが未整備であるエリアに対しても、ブロードバンドサービスの提供をより効率的に実現することができます。

 

(2)簡易な屋内配線によるサービスエリア拡張

図2 すき間ナビゲータユニットによるサービスエリア拡張技術

図2 すき間ナビゲータユニットによるサービスエリア拡張技術

 

≪特徴≫
すき間ナビゲータユニットは、エアコンダクト等の配管がなく屋内への配線が困難であった窓や壁面に対して、WTを容易かつ即応的に設置するためのもので、今回商用化を実現しました。

 

(3)嵩上げポールによるサービスエリア拡張

図3 嵩上げポールによるサービスエリア拡張技術

図3 嵩上げポールによるサービスエリア拡張技術

≪特徴≫
APからの見通し可能な範囲を広げるため、 WT設置用の嵩上げポールの開発を行っています。
嵩上ポールを用いることで、これまで建物等により見通しを確保できなかったユーザ宅においても、APからの見通しを確保できるようになります。
今後の予定
WIPASは、2003年12月に「Bフレッツサービス」のメニューに追加され、全国的に導入が進められています。今後は、ディジタルデバイド解消ソリューションとして、「光+無線」、「光+無線+無線」により、多様な環境に応じて、さらなるサービスエリアの拡張、屋内までの完全無線化のための開発を進めていく予定です。
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第一推進プロジェクト FWA推進デペロップメントプロジェクト
丸山秀幸(主任研究員)、田中逸清
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