
1.UTP給電技術
本システムでは、UTPケーブルを用いてSW—HUBへ給電を行います。遠隔にある給電装置から給電されるので、SW−HUBを設置する各フロアのIDF ボックス内に電源工事を行う必要がなく、大幅な工事コストの削減が図れます。
また、SW−HUBへの給電はすべてのSW−HUBに1台の給電装置から給電する方法(セントラル給電)と、お客様から各フロアのIDFボックスにある SW−HUBに給電する方法(お客様給電)を選択できます。
本システムの給電方式は以下の方法で行っています。100BASE-TX規格はUTPケーブルの8ワイヤ中、4ワイヤを使用し、残りの4ワイヤを使用し ていません。そこで、利用されていない4ワイヤについて、2ワイヤをSW−HUBへの給電、残りの2ワイヤを電話として利用します。(図4)
各MDF/IDFボックス内に設置されるSW−HUBには、UP/DOWNポートが固定的に設定されていて、システム全体は、このポートを用いてカス ケード状に接続します。このUP/DOWNポートはDOWNポートにSW−HUBが接続されたとき、給電を下部側ポートに行うことができ、これにより、カ スケード状に接続しても下部側SW−HUBに給電することができます。給電装置1台で5台のSW−HUBに給電を行うことができます。
図4 UTP給電技術の概要
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