NTT R&D FORUM 2024 主観・客観の両面からWell-beingを測る技術

2024年11月25日(月)~11月29日(金) 「NTT R&D FORUM 2024 ― IOWN INTEGRAL」が開催され、「主観・客観の両面からWell-beingを測る技術」というタイトルのもと、研究成果の展示を行いました。

コミュニケーションを客観的に測るテキストリスク評価技術

テキストリスク評価技術は、任意の指標で、任意のテキストを評価することができる、汎用性の高い技術です。展示では本技術の一利用例として、指標に文章の「威圧度」を、評価対象に「送信予定のメッセージ」を設定しました。個人が、メールやSNS等の送信時に自身の文面が持つ威圧度を客観的に測定し、本人がそのスコアを送信前に確認することで、受信者の Well-being低下を未然に防ぐというユースケースを提案しました。

個人の資質を主観的に測るウェルビーイング・コンピテンシーと支援

多様な人々とともに、ウェルビーイングに生きるための実践的資質/能力であるウェルビーイング・コンピテンシー(Well-being Competency)について、その概念・仕組みであるウェルビーイング・コンピテンシー モデル、それを測る基準を考えるうえで重要なウェルビーイング・コンピテンシー マトリクスをご紹介しました。また、ウェルビーイング・コンピテンシーから捉えたウェルビーイング支援の手法やツールをご紹介しました。 ウェルビーイング・コンピテンシーの詳細はこちらの記事をご覧ください。
ウェルビーイング・コンピテンシー ホワイトペーパー | NTT R&D Website

個人と集団の関係を主観的に測るSelf-as-We尺度や統計的な数値による測定技術

目に見えず捉えづらいチームのSocial Well-beingを測れるように可視化・定量化するものとして、Self-as-We尺度をご紹介しました。 Self-as-We尺度の詳細はこちらの記事をご覧ください。
Self-as-Weに関する研究~尺度の開発、尺度を用いた研究など~ | NTT R&D Website
また、チームの状態だけではなく、活動プロセスの良さを評価する取り組みとして、プロセスの行為性に着目した哲学概念である“Well-going”を取り上げ、最新の検討状況をご紹介しました。
<論文>共同活動のプロセスを評価するWell-goingの要件

従業員のWell-being支援に関する社会調査

日本と米国のハイブリッドワーカーを対象とした、ハイブリッドワークにおける社会規範と従業員のウェルビーイングの関係性調査の内容をご紹介しました。詳細はこちらの記事をご覧ください。
ハイブリッドワーカーのウェルビーイングに関する日米比較調査~働き方を明確に指示してほしい米国人、指示してほしくない日本人~ | ニュースリリース | NTT