エネルギー最適制御技術

エネルギー最適制御技術

ワット・ビット連携を通じて、再生可能エネルギーの地産地消を促進

研究紹介

生成AIの普及によりデータセンタ(DC)の電力需要が急増しています。一方、カーボンニュートラルの実現に向けて再生可能エネルギー(再エネ)の導入も進んでいます。しかし、再エネは地域や時間によって発電量が変動するため、DCの電力需要とかみ合わず有効活用が難しい状況にあります。こうした需給のミスマッチを解消するための新たなアプローチの確立が、重要な課題となっています。

この課題解決に向けて宇宙環境エネルギー研究所では、「エネルギー/ICTリソース統合制御技術」および「DC配置最適化技術」という2つのアプローチで、ワット・ビット連携を通じた再エネ利用量の最大化に取り組んでいます。

エネルギー/ICTリソース統合制御技術は、再エネ発電状況に応じてDCの処理負荷(ワークロード:WL)や蓄電池の充放電を柔軟に制御することで、再エネの有効活用と電力需給バランスの最適化を図ります。一方、DC配置最適化技術は、今後のDC整備に向け、候補地の再エネ利用率やコストなどを評価し、最適な候補地選定を支援します。

これら技術の確立や社会実装を通じて、再生可能エネルギーの利用量最大化を実現し、カーボンニュートラル達成に貢献します。

※電力インフラ(ワット)と情報通信インフラ(ビット)を統合し、持続可能で効率的な社会基盤を構築する取り組み

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