通信ネットワーク事業領域

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この領域では、光電融合デバイスやData-Centric Infrastructure(DCI)を活用しながら、従来技術ではできなかった革新的なネットワークサービスの実現に向けた検討を推進しています。その1つがAPN(All-Photonics Network)です。これは、お客様一人一人に対して光波長パスを提供し、通信経路の途中で光・電気変換および電気処理を介することなく、光の処理のみで接続することにより、低消費電力で広帯域なデータ転送を可能とするものです。

2023年3月にNTT東日本、NTT西日本がAPN IOWN1.0の商用サービスを開始しました。

既存サービスに比べて、より大容量で、遅延は1/200、かつ遅延の揺らぎが無い通信環境が提供可能であることから、遠隔医療やスマートファクトリなど遠隔地からの精緻な作業や、遠隔会場間でも公平な対戦環境が保証されたeスポーツなど、これまでのネットワークサービスでは困難であった新たなユーザ体験を提供することが可能です。

このAPN IOWN 1.0の商用サービス開始にあわせた実証では、リモートでのリアルタイムの合奏や漫才、ダンスレッスンを題材として、新しい芸術共創・鑑賞や部活動のかたちを実際に体感いただくことで、お客さまに活用イメージを広げていただくとともに、研究開発へのフィードバックをいただく取り組みも推進しています。

今後はAPNの更なる進化に向けて、これまでのダークファイバ利用に比べて、回線の設置・拡張のリードタイム短縮化や更なる大容量化、NW品質の保証といったAPNならではのメリットを具現化していくとともに、データセンタ事業者のデータセンタ間接続、スマートファクトリや6Gサービスなどへの適用検討をお客さま方の多様な要件やフィードバックをいただきながら進めていく計画です