光インターコネクトデバイスプロジェクト

IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想における、低電力・高品質・高速な通信の未来を実現するために、光半導体を中心としたデバイス技術の研究開発を推進しています。

① 光電融合デバイス

データセンタやコンピューティングにおいては光配線の大容量化と省電力化の重要性が年々高まっており、この光配線を実現するために光電融合デバイスの研究開発に取り組んでいます。電気チップと光半導体チップの設計・製造技術、光電融合デバイスとしての性能を最大限に引き出す接続・実装技術によって、光チップレットとして光送受信機の社会実装と普及を目指しています。特に、高速かつ極めて低電力な動作が可能な光半導体であるメンブレンデバイスを中心として、IOWN構想を支える基盤技術となるように研究開発を進めていきます。

 
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② 光半導体デバイス

IOWN構想における、オールフォトニクス・ネットワーク(APN:All-Photonics Network)では、光通信における光波長の制御が重要になります。また、光センシングなどの通信以外の分野においても、光波長の可変性によって環境モニタリングなどへの応用が可能となります。IOWN‐APN向けの光源として、低電力性を同時に実現できる電解制御型の波長可変光源(RTFレーザ)の開発に取り組んでおります。また、環境負荷ガスのモニタリング用に適した光波長の制御が可能な光源( SSG-DBRレーザ)も実用化開発を推進しています。

 
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RTF: Reflection-type Transversal Filter
SSG-DBR : Superstructure-grating distributed Bragg reflector

・ ガスセンシング用レーザ技術

2μm帯分布反射型レーザは水の影響の少ない波長で二酸化炭素の吸収線を測定できます。波長可変域が広く複数の吸収線を測定できるため、濃度・温度・圧力情報を同時に得られます。また高速動作が可能なため、変化の激しい現象(爆発や燃焼)をリアルタイムに把握し、最適化できるので、環境負荷の削減につながります。

 
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