NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

無線基地局の大幅なコスト低減に貢献します

仮想大規模MIMO伝送技術

アンテナの仮想化によって、低コストかつ大容量な無線通信を実現する「仮想大規模MIMO伝送技術」を紹介します。

背景

2030年代のIOWN/6G時代における次世代ネットワークインフラの実現に向けて、海外を含めた様々な機関で研究開発が始まっております。その中でも、ラストワンホップの無線インフラに対する期待は大きく、実用化を踏まえた革新的技術の創出が要求されています。
概要

無線アクセスプロジェクトでは、これまで制御対象とされてこなかった伝送空間そのものを知的かつ能動的に制御することで、様々な無線インフラの性能向上に寄与するインテリジェント空間形成のコンセプトを提唱しています(図1)。本記事では、提案コンセプトのコア技術として低コストかつ大容量な無線通信を実現する仮想大規模(VM:Virtual Massive)MIMO伝送技術について解説します。

 

  1. MIMO伝送技術の課題
  2. VM-MIMO伝送技術のポイント
  3. 実験結果

 

 

図1 インテリジェント空間形成のコンセプトイメージ

 

今後の予定
実環境における実証実験を経て、IOWN/6G時代の基盤技術として展開を目指します。
担当者
無線アクセスプロジェクト 高度化無線LANグループ
小川 智明(グループリーダ・主幹研究員)
村上 友規(主任研究員)
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1. MIMO伝送技術の課題