1. 技術ポイント(予約幅の自動最適化)
高優先トラヒック量は周期ごとに異なるため、必要なタイムスロットの長さも周期ごとに異なります。しかしトラヒック量は事前に分かりませんので、従来は長めのタイムスロットを設定していました。これは、収容できる低優先トラヒック量の低下に繋がります。
本技術では、まず学習フェーズにより、高優先トラヒックのフレーム間隔を計測します。観測されたフレーム間隔の最大値にマージンを加算し、閾値に設定します。以降の運用フェーズでは、最後にフレームが到着してからの経過時間を計測し、閾値以上の時間が経過した場合、高優先トラヒックの転送が完了したと判断します。これにより、予約されたタイムスロットが解放され、低優先トラヒックを転送できるようになるので、収容できるトラヒック量が増加します。この動作はスイッチ側で自律的に行われますので、オペレータへの追加稼働がありません。

図2 予約されるタイムスロットの長さの自動最適化
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レイヤ2ネットワーク上で低遅延保証を実現 |
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