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ANSL R&D Times

ヒトの高度な判断プロセスに基づく担当者割当案を提案

采配高度化技術

背景

業務上の様々なタスクに対して担当者を割り当てる際に、タスクの特徴や作業難易度、担当者の熟練度や知識レベル、業務経歴など考慮すべき事が多岐にわたる中で、割当者が自身の勘や経験を頼りに割当案を作成しています。その結果、判断根拠のブラックボックス化や割当者の属人化が進み、業務の継承や集約、効率化の妨げとなっているため、解決へ向けた業務改善が求められています。采配高度化技術は、ヒトの判断プロセスに着目し、再利用できるように可視化することで、熟練割当者の手作業検討案に近い割当案の自動作成を実現しました。
概要

ヒトが判断する時に根拠とする数多くの考慮事項を、タスクに対する作業者の作業品質レベルを表す品質指標と、作業稼働量を表す時間指標に分類・集約することで、業務実用的な観点での評価を実現し、ヒトが判断して作成する案に近い割当案の作成を可能としました。更に割当案の算出過程においては、組織における業務ルールを絶対条件や考慮条件として考慮した制約を計算時に適用することで、より実社会において活用可能な割当案作成を実現しています。

 

図1:割当業務の改革・スマート化を支援

 図1 割当業務の改革・スマート化を支援

 

今後の予定
業務状況変化に追従する柔軟性の実現や、作業者が自身で自由選択したタスクの組合せが自然に最適手配案となるモデルの実現を目指して更なる研究開発を進めます。
担当者
アクセスオペレーションプロジェクト オペレーション基盤技術グループ
柴田 朋子(プロジェクトマネージャー)
坂本 昌史(主任研究員)
吉田 寛(主任研究員)
高津 諭(研究員)
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