所内光配線設計法の基礎となる配線設計要件
エコ運用を可能とする配線ルート設計技術
二重床構造を持つ機械室では、二重床下のケーブルが積み重なり空調の冷気を妨げることがあります。本技術は配線ルートを管理・制御して、空調効率の低下を抑制します。

図1 二重床下のケーブルが空調機の冷気を妨げている様子
背景
NTT通信ビル/データセンタは、二重床によって構築されている機械室が多く存在します。これら機械室の一部では、二重床下に敷設されたケーブルによって空調気流空間が圧迫されている状況が発生しています。その結果、ICT装置を冷却するために十分な冷気がICT装置へ届かず、一部のICT装置への冷却が不十分となり、結果として、空調効率が低下することがあります。

図2 二重床構造を持つ機械室の様子
概要
ケーブルの積み上げによる空調影響を軽減するためには、新しくケーブルを敷設する際に、すでにケーブルが床下に高く積み上がっている場所を避けて配線ルートを設定する必要があります。そこで、フロアをメッシュに区切り、メッシュ毎にケーブルの積み上げ高さ推定を行い、配線ルート設計の際はケーブルが高く積まれたメッシュを避けながら最短となる配線ルートを計算する技術を実現しました。

図3 フロア配線情報の管理イメージ
今後の予定
開発した配線ルート設計技術が機械室のエコ運用に貢献できるように、事業会社への支援を行っていきます。
担当者
アクセス設備プロジェクト 所内設備グループ
片山 和典(プロジェクトマネージャ、グループリーダ)
中江 和英(主任研究員)
川野 友裕(研究主任)
藤本 達也(研究員)
中江 和英(主任研究員)
川野 友裕(研究主任)
藤本 達也(研究員)
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