
1. 技術ポイント(ハード/DBAソフト間連携技術)
DBAをソフトウェア部品化する際、柔軟性と性能を保証するため、「ハード/DBAソフト間連携技術」を提案しました。これは、DBAに関連する機能の内、柔軟性が要求される機能(帯域計算部)と、更新頻度は少ないが高速処理が要求される機能(タイムスタンプ処理等)を分離し、前者をソフトウェアで実装し、後者をハードウェアで実装した上で、それらを連携動作させる技術です。
本技術を実装するに当たり、特にモジュール型ハードウェアを使用する際には、DBAソフト/モジュール型ハードウェア間で高速でやり取りされる制御メッセージを、ソフト側での高速/低ジッタで送受信することが必要となります。従来、この課題を解決するため、高速なパケット転送ライブラリDPDK(Data-Plane Development Kit)の利用等が検討されてきましたが、CPUリソースの占有による電力消費の課題がありました。
そこで我々は、ハードウェア側で複数の制御メッセージをまとめ(バンドル)、単一のメッセージとしてソフトウェア送信する「制御メッセージバンドル技術」を開発しました(図2)。これにより、ハード/ソフト間でやり取りされるメッセージの量が減るため、DPDK等の特殊なライブラリを使わなくとも高速/低ジッタに制御メッセージのやり取りが可能になりました。
図2.モジュール型ハードウェア/DBAソフト間の連携を実現するための制御メッセージバンドル技術
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