NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

5G時代の低遅延、高品質なサービスを無線LANで実現!

低遅延無線LAN制御技術

低遅延・低ジッタな通信を必要とするアプリケーションを無線LAN上で利用可能とするために、周囲からの干渉を抑制し、特定の端末の通信を保護する技術をご紹介します。


図1:低遅延無線LAN制御技術

背景

第5世代移動通信システム(5G)においては、無線通信部分の低遅延性の実現が1つの特徴になっており、低遅延性を活用したサービスの拡大が期待されています。一方で、安価な無線アクセスである無線LANでも拡大するそれらのサービスを収容できれば、より低コストで柔軟なサービス提供が可能になります。無線LANは免許不要の周波数であり誰でも使用できるため、一般的に通信品質は周囲からの干渉等により安定せず、遅延、ジッタが増大する課題があります。
概要

無線LAN区間の遅延を改善するために、図1に示すように、無線リソース制御エンジンと無線LAN アクセスポイントによる通信の制御により、周囲からの干渉を抑制し、無線LANの送信パラメータを最適化させることで、特定の低遅延性が必要な端末の通信を保護し、遅延・ジッタ性能を向上させます。

 
今後の予定
2020年に様々な用途でのトライアルを行い、商用展開をめざします。
担当者
無線アクセスプロジェクト 次世代大容量無線グループ
守山 貴庸(グループリーダ)
河村 憲一(主任研究員)
中山 章太(研究員)
若尾 佳佑(研究員)
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1.無線LANの遅延・ジッタの原因と実態