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ANSL R&D Times

レーザー加工用ハイパワー伝送光ファイバ技術

最先端の光ファイバ技術でモノづくりを革新

NTTの最先端光ファイバ技術を、三菱重工が有するレーザー加工技術と融合し、レーザー加工用の高品質・ハイパワー光を、世界で初めて数100m以上伝送しました。

背景

レーザー加工技術は自動車や航空機などの製造現場に広く普及しております。近年、高精度かつ高効率な加工を可能とするキロワット級のハイパワーシングルモードレーザーに高い関心が集まっています。しかし、従来の光ファイバで伝搬可能な距離は数mに制限されていました。ハイパワーシングルモードレーザーを数10~数100m以上に渡り伝搬することができれば、加工現場における加工場所や加工サイズの制約を大幅に緩和し、多様な社会インフラ産業に活用できると期待されます。


図1 フォトニック結晶ファイバによるkW級ハイパワー伝送

概要

NTTが低損失・大容量伝送媒体として研究開発を進めてきたフォトニック結晶ファイバを、レーザー加工向けに新たに最適化することで、1~10kWのシングルモードレーザー光を数100mに渡り伝送することに成功しました。

今後の予定
実際のレーザー加工におけるポテンシャル実証を経て、多様な社会インフラのモノづくりの現場を変革する技術として成長していくことが期待されます。
担当者
アクセス設備プロジェクト 先端媒体グループ
中島 和秀(グループリーダ)
松井 隆(主任研究員)
半澤 信智(主任研究員)
寒河江 悠途(研究員)
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