NTTアクセスサービスシステム研究所
ホーム  >  ANSL R&D Times  >  バックナンバー  >  第109号(2019_06)  >  3  >  2. フォトニック結晶ファイバ技術
ANSL R&D Times

2. フォトニック結晶ファイバ技術

フォトニック結晶ファイバは光ファイバ中に多数の空孔を有し、空孔で囲まれる領域に光を閉じ込めて伝送します。空孔領域の実効的な屈折率は空孔の直径と数あるいは間隔の組合せで任意に可変でき、屈折率の変化を0.01%10%のオーダーで微細に制御することが出来ます。この優れた屈折率の制御性を活かすことで、フォトニック結晶ファイバは任意の波長で高品質なシングルモードレーザー光を長距離伝送することができ、NTTでは任意の波長における大容量光伝送を実現する低損失光ファイバの研究を推進してきました。今回、フォトニック結晶ファイバならではの屈折率の制御性を活用し、レーザー発振器から出力される高出力シングルモードレーザー光を、高精度・高効率なレーザー加工に適した品質を損なうことなく遠隔地まで伝送することが可能となりました。

 

 

図3 フォトニック結晶ファイバの特徴

前
1. 加工用レーザー発振器の種類
カテゴリートップ
TOP