
2. 技術のポイント:リソース量算出
リソース量算出部は、サービス事業者のパフォーマンス要件を満たす必要リソース量の算出を可能とします。
サービスが達成できるパフォーマンスは、リソース量以外に処理するワークロード(量、特徴等)、環境(サービスを構成する仮想マシンを収容する物理ホストの状態)に影響されます。また、クラウドサービスの運用状態を望ましい状態(リソースを効率的に利用し、ボトルネックがない状態)に維持するため、状況に応じた適切なリソース量を割り当て、恒常的に運用ポリシを満たす必要があります。そのため、リソース量算出部では、ワークロード、パフォーマンス要件、環境状態、運用ポリシを考慮する必要があります。本技術は、クラウドサービスを提供・運用する際に収集した過去の監視データを機械学習の訓練データとして学習させことで、ワークロード、リソース量および環境状態から導いたパフォーマンスと運用状況の関係性のモデル化を可能とします(図3)。各設定可能なリソース量において、モデルから算出したパフォーマンス推測および運用状態推測を要求パフォーマンス要件および運用ポリシと比較し、要件を満足するリソース量を抽出することができます。
図3 IBSMリソース量算出部
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