NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

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無線通信や電源確保が難しい場所にもIoTサービスを

有線給電アクセスによるセンサNWの提案

IoTサービスの適用領域の拡大のため、既設の光ファイバやメタルケーブルを活用した給電機能付きの有線アクセスシステムについて紹介します。

背景

従来、IoTサービスの構築にあたっては、バッテリ駆動や太陽光発電器などを備えたセンサノードから、LPWA(Low Power Wide Area)などの無線アクセス技術を用いて、センシングデータを収集するシステム構成が一般的でした。
しかしながら、バッテリ等をメンテナンスするために定期的に現地へ赴くことが難しい地点や、電磁ノイズや電波の遮蔽等によって無線アクセスシステムの適用が難しい地点にセンサを配置したい場合、従来のシステム構成ではセンサネットワークの構築が難しいという課題がありました。
概要

提案システムは、敷設されている加入光ファイバやメタルケーブルを活用した給電機能付きのアクセスシステムであり、無線アクセスやバッテリ等の適用が難しい環境下におけるセンシングソリューションを実現します。

本システムのポイントは、NTTビルから数km遠方に設置したセンサ等に対する、給電とセンシングデータ通信を、1本のケーブルに重畳して実現することです。

 

図1 有線給電アクセスシステムのユースケース

図1 有線給電アクセスシステムのユースケース

今後の予定
これまでに、光ファイバ・メタルケーブルそれぞれの給電アクセスシステムとも、基本的な原理確認ができたので、今後は、システム化に向けたニーズの深堀と具体的なシステム仕様の検討を進めていきます。
担当者※当記事のお問い合わせは受け付けておりません
光アクセス基盤プロジェクト ビジネスネットワークグループ
吉原 慎一(グループリーダ)
古澤 和久(主任研究員)、渡邉 裕(研究主任)、岩城 亜弥子(研究主任)
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1. アクセスケーブルの種類と適用領域の関係