NTTアクセスサービスシステム研究所
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2. 有線給電アクセスシステムの構成

光ファイバを用いた給電アクセスシステムは、下り方向の給電用の光と、上り方向の通信用の光を波長分割多重することにより、一芯の光ファイバで双方向伝送を行います。センシング拠点では、合分波器によって給電用の光と通信用の光の分離を行い、給電用の光を受光器で電流へ変換することで、センサへの給電とセンサ情報の上り方向の通信を行います。センサ情報の送信には、消費電力が低い垂直共振器面発光レーザを用いることで、少ない供給電力でも安定した上り通信が可能になります。
メタルケーブルを用いた給電アクセスシステムは、電気信号に給電用として直流成分を、通信用として高周波成分を重畳して伝送します。今回、通信用の変調信号としてOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を採用し、伝送システムの雑音影響を軽減することにより、伝送距離を数kmまで延伸できました。センシング拠点では、フィルタによって給電用の直流成分と通信用の高周波成分を分離し、受信装置およびセンサへの給電を行うとともに、監視拠点等からの下り方向の通信と、センサ等からの上り方向の通信を行います。
 

 

図3 有線給電アクセスシステムの構成 (1) 光ファイバを用いた場合

(1) 光ファイバを用いた場合

 

 

図3 有線給電アクセスシステムの構成 (2) メタルケーブルを用いた場合

(2) メタルケーブルを用いた場合

 

図3 有線給電アクセスシステムの構成

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